英語の発音におけるIPA(国際音声記号)の重要性とは?
英語の発音におけるIPA(国際音声記号)の重要性とは
英語独特の発音を習得しなければ、
聞き取りは一生できるようになりません。
そのためには、英語の発音を、
日本語のカタカナで表現するのは
今すぐやめて、
英語の発音を正しく表記できる方法を
自分の英語の勉強に取り入れなければなりません。
カタカナ読みでは区別できない英単語の具体例
例えば、カタカナでは、
「バター」としたならない英語の単語に、
2つの全くことなる単語があります。
batter
と
butter
ですね。
これは、全く違う発音で
全く違うものを意味します。
カタカナでは同じ読みになってしまっても、
英語を使用している人は、
これを全く別の発音、全く別の意味として
理解しているんですよね。
たとえば、
batterのほうは、野球の打者、
または、天ぷらの衣をつけること、
またはその衣のことを意味しています。
これに対し、
butterのほうは、パンに塗る
いわゆる「バター」のことを意味します。
それで、魚に『バター』をつけて、
といわれると、「天ぷらの衣」のことを言っているのか、
「ミルクから取れるバター」のことを言っているのか、
わからないわけです。
我々にとっては、同じように聞こえるように
思える単語であっても、
そこをきっちり意識して、
あえて違いを強調して発音しないと、
相手には正しく理解してもらえません。
その違いを意識するには、
IPA(国際音声記号)を使うのが一番
手っ取り早くておすすめです。
初めにこの文字の使い方を習うのが
面倒くさい、という人は、
一生 英語が上達することはありません。
さっきの例で言うと、batter
のほうは、
ba t∂r
butterのほうは、
bΛ t∂r
となります。
(ただし、インターネットで
デジタル情報で文字を表記する時には、
文字化けのおそれがあるため、
アクセント記号があるため、
ここでは表記していません。)
IPAを使うことの有用性とは
IPAを使うと非常に明確に違いがあることが
わかるとおり、
カタカナでは表記しきれない明確な
母音の違いを、IPAでははっきり表記することが
できるのです。
別の記事で書いた通りですが、
母音の「ア」と「エ」を入れ替えて、
「バター」を「ベター」と言われたら、
全然話の意味がわからないですよね。
逆に、われわれが
batter とbutterを一緒にして使ったり、
あるいは、逆にして使ったら、
バターとベターを逆にして使っているのと同じように、
カタカナ表記を使っている限り
我々が言いたいことも全然伝わらない、
ということになるのです。
日本人がどういう発音をどういう風に
間違っていうのか、
ということを知っている外国人は、
この間違いを訂正しながら聞き取ってくれることがあるので、
その人には、自分の間違った発音でもわかってもらえるかもしれません。
でも、大多数は、日本人がどういう発音の間違いをするかなんて、
知るわけがありませんから、
カタカナ読みで
英語を言おうとしている限り、
自分の英語をわかってくれないというときが、
大半になります。
それで、英語独特の発音を習得したい、
という場合は、日本人であれば特に、
IPA(国際音声記号)を使うようにしましょう。